ただ、いくら世の中の流れが転職・フリーランス化がブームだとは言っても、こんな悩みがあるのではないでしょうか?

・今まで情報・技術と無縁の世界で生きてきた
・何年も働いているのに給料が伸びなくて、ITエンジニアに転職したい
・ITエンジニアは未経験の分野なので、転職したとしてやれるか不安
こんな人に、お勧めしたい勉強するべき内容や理由を解説していきます。
ニーズの高い資格の取得しておくこと
結論を言うと、ざっくり以下の資格のニーズは高いです。
・AWS認定 …産業、通信系に多く、もはやIT業界の基本。
・OracleDatabaseMaster…大企業でも根強く利用され、高単価取りやすい
・Lpic(Linux資格) …分野に縛られず幅広く利用される。
※資格に関するページは本ページのまとめの方にリンクを貼っておきます。
ただし、実はITエンジニアになるための資格は必要ありません(未経験者除く)。エンジニアは専門職でありながら 資格が無くてもなれる職業の代名詞であり、それでありながら世の中一般的な職業よりも稼ぎやすい職種なのです。だからといって、以下の内容が面談で問われるため、結局資格を武器に初戦突破するか、実績を作ってそれで証明する他ないのです。資格を取らないパターンは、次項でご説明いたします。
・どんな現場を経験してきたか・どんな業務を行ってきたか
・どんな立場/役割で業務を行ってきたか
上記で上げた3点以外に、ニーズのない資格も数多く存在するため、資格取得はやみくもにやらないことをお勧めいたします。
プログラミング言語を1つ以上扱える状態で挑む
資格取得をしない場合は、プログラミング言語を使える状態にすることで、これを武器に切り込みにいきます。ただ書き方がわかるだけでは、開発現場では使い物になりません。設計書をもとにロジックを書けるというだけでは、現場では役にたちません。なので、外部に売り込みに行く場合はどのような実績があるのか、どのようなものを作ったことがあるのか。実際にサービスや、コンテンツを作成して世の中にリリース(提供)するという作業をする必要があります。裏を返せば、まねっこでも、世の中にサービスを提供する、作って提供することができれば、「なんとかサービスを0から自力で開発しました。このURLからアクセス可能です」と提示することができます。
厳密には、開発をするうえで企業で提供するサービスは、様々な要素を勘案した「設計」をしてリリースされており、個人で制作したものが、そのまま世の中にリリースできることは極めて稀です。重要なのは、一つのサービスを自力で作ったという事実です。
だから、1つ以上の言語を使ってまねっこでもサービスを作成することが重要なのです。
資格やプログラミング経験が必要な理由
「資格」や「プログラミング」ができることとお伝えした理由は、私自身が現場のリーダーとして、いろんなエンジニアの面談を行ってきたからです。新人で入社するといった場合を除くと、基本的に中途採用した人には即戦力を求めます。
現場への採用を判断する際の指標になるのが、「資格」、「経験」となるのです。
ただし、未経験者で、インフラ構築経験を積むのは難しく、プログラムも勉強はしたけど、サービスを作ったことがない。こういった人を採用するのは極めて稀(本当にどうしても人がいない場合は、単価を下げて、誰かが面倒を見る前提で入れたりもしますが…異例です)
例えば、AWSの資格保有者かつ経験者となれば、世の中のシステム事情を鑑みると比較的ニーズがあります。まして、インフラ知識はあるけど、AWS知識がないという、40代、50代のエンジニアはまだまだいるので、AWSの知見を持っている人が居れば、インフラの勘所は、既にいる40代、50代の人で賄えて、転職者からAWSの知見を引き出し、ベストプラクティスの設計を行うことだってできます。
以前価格を見た時に分散トランザクションという技術のスペシャリストを採用しようとした時は、月額で数百万という額を提示されたこともあり、アプリケーション(プログラミング)の分野でなくとも、インフラレイヤーのスペシャリストは月単価が非常に高額なんだなと思った記憶があります。それぐらいインフラ系のITエンジニアのスキルや資格には付加価値があるのです。
余談ですが、2019年時点だと意外と多かったのが、他の業種から転職してきて、「まともなスキルありません」という人も数多く見ました。そういう人を採用する場合は、値引き前提で採用したり、既に顧客先で働いている優秀な人が居て、その人が面倒を見てある程度のパフォーマンスを出させるということを前提に入場をしてもらう場合があります。給料は確かに安いかもしれないですが、現場経験を積んで次々にキャリアアップを目指すという人は、こういう売り込み方をするのも一つの戦略と言えるでしょう。
やっぱり経験が無ければ成れないんじゃないか?
正直経験があることにこしたことはありませんし、資格だって指標の一つにしかなりえません。でも、要員募集をお願いする際に提示する際、しっかりした人が欲しいからと高い要求をすることもあります。
そんな狙った単価でそんな優秀な人出てきません
そしてそんな経験者はえてしてこんな人が多いんです。
・プライドが高い
・自分のやり方と違うと、考えを曲げない
・指摘されると不貞腐れる
・頼んだ通りにやってくれない
・自分の間違いを認めない
意外と多いんです・・・
エンジニアの現場には・・・。
(正直年寄り扱うの本当に辛いんです…。)
40代、50代にこういう人は多くあたる傾向があるので、20代、30代前半とかであれば、まだまだ修正が効くと思っており、ここを謙虚に受け止めて、改善する気がある人であれば、全然やれると感じています。
私にも「この人と職場が同じになったら今の職場を退職しよう」と決意を硬くさせるパートナーが居ます。個人的には、ビジネスメリットよりもデメリットの方が大きいと考えているのですが、技術だけ見るととても優秀なんです。ただ、新人を退職に追いやって自慢してたので、こういうのは老害・公害と思った方がいいですね。間違いなく人材=資産と考える企業においてはデメリットの方が大きいのです。
とはいえ、新人をいきなり技術バリバリ要求される現場に持って行ってもみんな困りますから、結局は「適材適所」なんですけどね。
PM(プロジェクトマネージャ)は、人のモチベーション、能力を見極めて人材の配置を考えることが重要になりますね。
まとめ
未経験者がエンジニアになるために、まずは以下のいずれかを実績として積み上げてください
・生きた資格取得(AWS認定試験。最低でもアソシエイトレベル。)
・プログラミング経験(言語を一つ覚えて、その言語を使ったサービス開発)
未経験でも、40代、50代の頭の固くなった年配よりも、20代、30代の若手なら率先して採用してくれるところは多いです。私も新人でSIの会社に入った時に言われたこと「技術は後から勝手についてくる」と教えられました。これは本当です。真面目にやれば、絶対ついてくるので、中途かつ未経験だからといって、腐らずしっかり勉強して、転職、その先はフリーランス化することをとてもお勧めいたします。
▼おすすめの資格情報
AmazonWebService認定
https://aws.amazon.com/jp/certification/
OracleDatabaseMaster
https://education.oracle.com/ja/oracle-certification-path/product_385
Lpic
https://www.lpi.org/ja/
※あとは紹介しませんでしたが、基本的なITの基礎知識としてIPAの基本情報処理試験は取っておいてもいいと思います。
長く見て、1か月真面目にやれば取れると思います。(学生時代にちょろっと勉強しましたが、社会人になる前に一週間だけ図書館に通い詰めたら、余裕で合格できるレベルだったので。)
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